memu

About
Services
News
Portfolios
Projects
Blog
Contact

DESIGN.について

©180 Inc. All Rights Reserved.

会社名
株式会社クリスタル (旧 勝原コーヒー)

住所
〒454-0822
愛知県名古屋市中川区四女子町4丁目70番地

業態・業種
世界各国輸入コーヒー豆の加工・販売

規模
1~10名

公式ウェブサイト
https://crystalcoffee.net/

クリスタルでは、毎年ウガンダのコーヒー契約農園を訪れ、自然の中で余計なものを入れずに育てているか?土壌はどのような状態か?など、自分たちの目でコーヒー豆産地を確認しています。現地のコーヒー生産者組合と一緒に生産する、というマインドで関わり合っています。

Project
CASE STUDY

Summary

取り組み概要

美容院におけるカラー&パーマ時のスキマ時間に自然栽培コーヒーを提供

美容院にしかない特別なおしゃれな空間、パーマやカラーのアイドリングタイムを絶好のPRできる時間として捉え、オンラインでの認知だけではリーチし難かったユーザーへ直接アプローチできる企画を提案。実証実験へご協力いただいた3店舗の美容院側には試飲可能なコーヒーを無償で提供するのに加え、インテリアの一部としてコーヒー豆の提供等行いました。

〈 企画概要 〉
〈 スキーム 〉

Action

具体的な行動

「企画構想〜UXデザイン〜ビジュアルデザイン」までの一気通貫デザイン

  • 美容院のスキマ時間を活用した販売企画の立案
  • 京都市と神戸市内にある美容院3店舗(2社)の販路開拓
  • 残反(ざんたん) 生地を使った巾着袋制作(ママコミュニティへ依頼)
  • コーヒー市場、美容院市場リサーチ
  • コンセプト設計、UXデザイン、UIデザイン
  • ペルソナ分析、シナリオ作成
  • ビジュアルデザイン(パッケージ・ロゴ)
  • ユーザーインタビュー

Result

結果・効果(2021.11時点)

デジタルマーケティングのみでは難しかった販売戦略を美容院と連携

4店舗(実証実験含む)の美容院オーナー様と協力した3ヶ月の販売活動を通して、オンライン販売以外での販売戦略、また慢性的なPR不足に悩むソーシャルプロダクツ事業者へ対して新たな販売チャネルの構築に向けた糸口を掴むことができました。

美容室オーナー様からはオペレーションに関する効果だけでなく、導入ハードルについて率直なご意見をいただくことができ今後の新たな課題となりました。また複数店舗でテストできたことは、どのような美容室をターゲットにするべきかが明らかになり、より鮮明なユーザー層を掴むことに繋がりました。(1人オーナーでなくアシスタントがいて説明に時間がさける美容室、まだソーシャルプロダクツを扱っていない美容室、カット単価が高い美容室、など)。

試飲提供(認知拡大)

コーヒー購入数

協力美容院(実証実験含む)

サードプレイス空間の実店舗の強み

— 異業種の実店舗と協力したオムニチャネル戦略

新型コロナウイルスの影響で外出自粛を余儀なくされたことを機に、喫茶店やスーパーでのコーヒー消費が劇的に落ち込み苦しい状況が続いていました。またソーシャルビジネス研究会がソーシャルプロダクツ事業者を対象に行ったアンケートによると「消費者・利用者へのPR不足」が45.7%との結果が出ており、当社が行った独自調査でも「知る機会がないので、気付かない」など、消費者は積極的にソーシャルプロダクツを求めていますが、事業者側のPR不足のため販売機会損失をしていることが顕著に浮き彫りになりました。

このような状況の打開策として、ソーシャルプロダクツ販売事業者(自然栽培コーヒー)と、美容院のカラー&パーマ時におけるスキマ時間をマッチングし、新たな商流を構築した販売支援活動を実行しました。

“美容師さん”という特別な存在価値

ー絶妙なコミュニケーションを取り合える人間関係

ソーシャルプロダクツが及ぼす社会的インパクトの裏側ストーリーの魅力を伝える、説明するには対面販売が効果的だと考えました。美容院は他にはない特別なおしゃれな空間、数ヶ月1回は必ず通うこと、相談や良き話し相手として絶妙な距離感の関係性が出来上がっていること、そして何よりこの”人間関係”に着目しました。

企画立案後は協力美容院パートナーの開拓を急ぎ、4店舗を目標として交渉し神戸市、京都市で展開する美容院3店舗に同意いただきオペレーションのテストを実施しました。

アパレルメーカーの残片生地を使用

ーアップサイクルで地域の雇用創出へ

販売に使用するパッケージ(アイスコーヒーのみ)にはアパレルメーカーと交渉をし、倉庫に眠っていた残反(ざんたん)生地を購入して、それをアップサイクルした巾着コーヒーバッグで商品化しました。

生地の裁縫に関しては地域で活動するママコミュニティへ依頼をし、生産現地の雇用へ少しでも繋げられるよう考えました。

小ぶりで持ち運びもしやすい形、コーヒー消費後も小物入れや他の用途で使って頂けるような厚手生地の選定、ギフトに喜んでもらえるよう自然な色合いなど、沢山の意見を反映させながらみんなで企画して制作しました。

小さなきっかけ作りが、大きな変化につながる

ー先ずは知ってもらう、そしてストーリーを語る

今回の美容院プロジェクトで少なくとも300名以上の人々へ商品価値を届けられたこと、そして美容室だけでなく、マッサージや足つぼ店舗などにも拡大でき可能性を見出すことができました。オンラインでは中々リーチし難かった層へ美容室などの実店舗を通して、ソーシャルインパクトのある良い商品を購入することに関して認知向上できたように思います。

欧米諸国を中心にソーシャルビジネス市場で大きなムーブメントが起きており、多くのブランド、著名人、起業家が声を上げ、企業の力で社会の在り方を変えていこうと動いています。私たちも引き続き事業をアップデートし、インパクトを残せる事業を継続的に支援していきます。

This project is collaborated by